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ソーシャルワーク研究会便り15

2022.5.5

中川文奈


 この度は貴重な機会をありがとうございました。私自身がとても勉強になった時間でした。

 子どもたちと過ごす日々は臨機応変に対応する能力が求められるものですが、実際はチームで動くもの。目的を統一していかなければならず、自分が子どものためにと思ってやったことに対して怒られることは多々ある。自信が持てない日々がずっと続いている。挑戦ばかりで常に緊張感もあり、頭が痛くなることも多い。そんな中で「頑張ろう」と奮い立たせてくれるのはやはり子ども達である。目の前にいる子ども達は、小さな体で、私よりずっとずっと壮絶でつらい日々を送っていた。それなのに、朝起きて、ご飯を食べて、笑って、楽しそうに遊んで、安心しきった顔で眠ってくれている。そんな姿を見ると、私はとたんに安心して、救われてしまう。そんな子ども達に、「生きていてくれてありがとう」と直接言えることは私にとっての最大の救いである。

 未熟な自分に、プロである自覚はあるのか、ソーシャルワーカーとしての自覚はあるのか、自分自身にも問いましたが、何度考えても答えはNo。ただ、子ども達にはいつだって責任を持って接している。だから、本気で悩んで、苦しんで、時には一緒に泣いている。経験のない私が子どもたちにかけられる言葉なんてほとんどない。だけど、一人一人の幸せを本気で願っている。ソーシャルワークができているかはわからないけれど、出会った一人一人を愛している。それだけは紛れもない事実だと胸を張って言える。その気持ちだけは誰にも負けたくないなぁと思う。そして、ありったけの愛を子ども達に伝えている。それは社会に出た時からずっと揺るがず、変わらないものである。少しでも生きやすい大人が増えるように。楽しい思い出を両手いっぱい抱えて大人になる子どもが増えるように。その願いは、私の人生のテーマである。

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